2020-02-10

ランニング業界で切り取る経済的衝撃

NIKEの厚底シューズが話題になっています。

箱根駅伝などトップレースでの、圧倒的なシェア率。
記録の急激な向上。
カーボンプレートを用いたテクノロジー。

売れる要素、そして話題になる要素は、至る所に詰まっていて、
オリンピックによるスポーツ関心も伴い、
議論、そして規制まで、どんどん盛り上がっています。



このシューズ1足、30,000円します。

私がそれこそ学生だった10年ほど前は、
ミズノのウェーブクルーズという靴が人気でした。
確か15,000円くらいだったと思います。

この10年間で、レーシングシューズの価格は倍になり、
シェアトップのメーカーは、ミズノ(日本)からナイキ(アメリカ)へと変わりました。


ランナーのもう1つの必須アイテム、時計について目を向けてみましょう。

私が学生だった10年ほど前は、
SEIKOのスーパーランナーズという時計が人気でした。
確か12,000円くらいだったと思います。

今は、GARMINのGPS搭載の時計が人気で、
価格は20,000円から良いモデルでは70,000円や100,000円となっております。

この10年間で、時計の価格は倍以上になり、
人気のメーカーも、セイコー(日本)からガーミン(アメリカ)へと変わりつつあります。


ランニングの必須アイテム、シューズと時計。
その物価が2倍になっているのに対して、
私の所得(会社のベア)はほとんど上がっておりません。


株価で比べてみましょう。

2010年2月5日 → 2020年2月5日
ミズノ 2,145円 → 2,725円 1.27倍
セイコー 785円 → 2683円 3.42倍
NIKE  15.45USD → 100.55USD 6.51倍
GARMIN 32.39USD → 98.04USD 3.03倍


もちろん株価が全てではないですし、
ランニングシューズ、ウォッチに限らず、
いろんな分野に力を入れていると思うので単純な比較にはならないと思います。
それにしても、NIKEの圧倒的成長が目立ちます。

このまま日本企業は太刀打ちできなくなるのでしょうか。
ミズノが気合を入れた広告も出しておりましたので今後が楽しみですが、
アメリカ企業がどんどん強くなっている、これが今の現状です。

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