2016-11-16

映画「何者」から感じる現代社会における自己を保つ難しさ

あまり映画のレビューをこのブログでするつもりはないのですが、
映画「何者」を見て、自分の暮らしを考えることがあったのでまとめたいと思います。
※少々ネタバレも入りますのでご注意ください

現在公開中の映画「何者」
朝井リョウさんの書いた原作も有名かと思いますが、
私はこの映画が初めてでした。

就活大学生とその模様を映した本作品。
就活という一つの節目に対して、
それぞれの行動がとても興味深かったです。

みんないろんなやり方で自己を保とうとしています。
就活は受験と違って点数で判断されるわけではないですし、
タイムや順位がつくものでもありません。
捉えようによっては理不尽ですし、
経験した人たちはわかると思いますが、
不合格になると自己否定されているように感じてしまいます。

ただポジティブが評価につながる就活は落ち込んでいてはいけません。
自分はできるんだ、やれるんだ、通用する人材なんだ。
自然にそんな気持ちを保とうとする、側から見れば正当じゃないやり方でも。

社会人になった今も似たようなものなのかもしれません。
まわりの人を見ながら、SNSを見ながら、自分と比較し、保ちながら。

アルフレッドアドラーは言います、「課題の分離が大切」だと。
他者と比べず、またその比較をポジティブに利用できれば良いですが、
それが難しいのが現代社会であり、就活に代表される若者なのかもしれません。

「何者」にもなれていない人は響くし、
初めから自分の道を見つけている人は理解できない感覚であり、
試行錯誤で自分の道を見つけた人は懐かしい感情なのでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿