2018-05-20

オーダースーツにおけるzozosuitの驚異

ファッション業界で話題のzozosuit
私もさっそく手に入れて使用してみました。

採寸結果には、実際と若干の誤差はあるものの、
各部の寸法が簡易にわかり、データ化されます。
それを基にしたオリジナルアイテムの購入ができるとともに、
zozotown、zozoused内にある商品をソートして、
自分のサイズに合った商品のみ表示することができます。

アパレルの通販なんて、、、
というところからスタートしたスタートトゥデイ、zozotownですが、
今となっては時価総額1兆円を超える一大企業となっています。

社長の前澤さんもビジネス、アート、恋愛、
いろんな面で賑わせており、勢いを感じます。


話しはzozosuitに戻りますが、
多くの採寸データが集まれば
おこなえるビジネスは無数にあります。

オーダースーツもそのひとつだと考えられます。

最近は、自分もしくは店舗で採寸して、ネットで注文。
というような形態のお店もありますが、
zozosuitの登場は驚異となるかと思います。

圧倒的ユーザー数、資本力、そして一定の信頼度、
このあたりをとってもスーツ専門の企業とは格が違います。


さて、ここで、zozosuitがオリジナルスーツに本腰を入れるかどうかが
大きなポイントになってくるかと思います。

zozosuitがオリジナルスーツに本腰を入れたとき、
スーツ屋のほとんどは大打撃となりますが、
zozosuitかそのデータをスーツ屋にインフラとして提供したら、
既存のスーツ屋にとってプラスになります。

私としては、zozosuitがオリジナルスーツに本腰を入れる可能性は低いと思います。
先にも書いた通り、スタートトゥデイはもはや一大企業です。
工場と提携して、スーツシェアを奪い、売上を上げるよりも、
もっとスケールの大きいことに資本を投入すると考えます。

どちらにせよ、スーツ屋はzozosuitの作り出す大きな競争の渦に巻き込まれます。
2プライス、格安オーダーをやっているお店はもちろんですが、
確固たるハウススタイルを持つ仕立屋でさえも、
zozotownに出店するようにもなるのかもしれません。
伊勢丹メンズ館のオーダーフロアに入っているような仕立屋までも
zozotownで買えるような時代に。

実店舗で生き残る道はまさに、
be spoken、ビスポーク、
仰せのままに、顧客との対話、
となってくるでしょう。

クラシカル回帰は、どうやらトレンドだけではなく、
今後の大事な要素になりそうです。


そんな大袈裟な話し。なんて思うかもしれませんが、
つい10年前まで、ネットで服なんて、という時代でした。

zozosuitに影響を受けて、
スーツ業界が変わるのは間違いないと思います。

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